飲食業で学んだ店舗運営

学生時代に、立ち上がったばかりのカフェと地元の人気レストランでアルバイトしていました。同じ飲食店ですが、それぞれに客層が異なり、お客さまとの距離感も異なっていましたが、その違いとともに、店舗運営の基本を知ることができたため、その後のアパレル企業での就職や就職後の仕事に非常に役に立ちました。

まず、立ち上がったばかりのカフェは20代半ばの男性がオーナーで、バスのロータリーの中にあるカフェでしたが、私は早朝のモーニングを担当していました。バスのロータリーにあるカフェにモーニングを食べに来る人というのは、高速バスで早朝に着いたばかりの観光客か毎朝通ってくるビジネスマン、病院などへ通う年配の方たちなどでした。お客さまは皆様、貴重な朝の時間を使って来られているため、お待たせしないように効率の良い提供方法を構築していました。メニューにしても、機材や材料のセッティング場所、下準備、お客さまの導線などを考慮し、日々修正しました。また、常連さんには常連さんの好みを覚えて提供する、観光客には人気商品を案内するなど、お伝えするポイントや提供内容が変わります。それによって、単価が上がってきたり、リピート率が変わるのがはっきりわかるため、試行錯誤していました。これらの経験は、その後就職したアパレル企業での店舗運営にも生かされましたし、就職面接のときには、面接官が非常に興味を持ってくれました。

また、人気レストランでは、人気メニューと利益率の関係性やサイドメニューがいかに売上や利益を上げるものかなどを学びました。お持ち帰りもしており、お持ち帰りについてもお客さまが必要とする内容を日々更新していました。もちろん、接客面でも、オーナーやスタッフの接客でお客さまの満足度の違いなどを学ぶことができました。どちらの店舗でも、お客さまが、今、何を求めてここに来ているのか?ということを考えつつ、そのための導線を作り、スタッフ同士でもその導線を修正していくことが、店舗運営時には非常に重要になることも学びました。

これらの仕事を経験することで、店舗というのは、その日の積み上げで売上や成果が見えるものであり、その積み上げは客単価を引き上げることと回転を上げること、商品のロスを出さないこと、またチャンスロスを出さないことなどをアルバイトで理解できました。

そして、導線の考え方は、売場づくりにも生かされ、お客さまの入店導線、販売導線、スタッフの作業効率を上げるための作業導線などを綿密に検証し、修正していくことで、販売実績を前年よりも引き上げることもできました。どんなお客さまが来られて、何を求めて来られているのか?などを考え続けることで、売上を上げることができ、スタッフにもそれらのポイントや考え方を教えることで、実際に成長していきました。

実際に、この日々の積み重ねが、さらに翌日や翌週、翌月と明らかに繋がっていくのです。これらを理解、経験していたことで、就職してからもすぐに店舗運営の考え方が理解でき、実施することで、スムーズに店長になれましたし、仕事をどんどん面白くもしてくれました。

自分の経験が就職してから学んだ知識の裏付けを得て、人にも伝えられるようになったのです。それがマネジメント経験として役に立ち、その後の転職でも生かされました。アルバイトを始めたときは、そんなに真剣にやっていたわけではなく、不器用でなかなか仕事もスムーズにはいきませんでしたが、その経験があったからこそ、就職して販売をしたり、他の業務についても、飛び込んでいく度胸も身に着いたのだと思います。結果的に、一生懸命やった時間と、日々身につけたスキルや考え方は、仕事で活かされると感じています。